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2024.04.27
NEHAN TOKYO ~老舗メーカーが生み出した、日本一ピュアなエプソムソルト~
Sense of Touch
NEHAN TOKYO
ネハントウキョウ
メズム東京のバスルームに、ちょこんと2つ並んで置かれている三角形の可愛らしいパッケージ。この中身は、「エプソムソルト」というバスソルトの一種だ。聞き慣れない方も多いかもしれないが、「硫酸マグネシウム」の別名である。15~16世紀にイングランドのエプソムという町で発見されたことが、その名の由来である。「ソルト」と名付けられているが、実のところ塩は一切含まれていないため、浴槽や配管を傷つける心配がないのも特徴。今「本物志向」の人にじわじわと人気を博しているバスアイテムなのだ。今回、メズム東京のためにオリジナルのエプソムソルトをプロデュースしてくれたのは、硫酸マグネシウムメーカーの馬居化成工業。徳島県にある創業420年の老舗である。その老舗が、徳島県を飛び出し、新たにバスソルトブランド「NEHAN TOKYO」を立ち上げた。東京の表参道、表通りから一本入った閑静な裏通りに、ひっそりとその店舗を構えている。
メズム東京のバスルームに、ちょこんと2つ並んで置かれている三角形の可愛らしいパッケージ。この中身は、「エプソムソルト」というバスソルトの一種だ。聞き慣れない方も多いかもしれないが、「硫酸マグネシウム」の別名である。15~16世紀にイングランドのエプソムという町で発見されたことが、その名の由来である。「ソルト」と名付けられているが、実のところ塩は一切含まれていないため、浴槽や配管を傷つける心配がないのも特徴。今「本物志向」の人にじわじわと人気を博しているバスアイテムなのだ。今回、メズム東京のためにオリジナルのエプソムソルトをプロデュースしてくれたのは、硫酸マグネシウムメーカーの馬居化成工業。徳島県にある創業420年の老舗である。その老舗が、徳島県を飛び出し、新たにバスソルトブランド「NEHAN TOKYO」を立ち上げた。東京の表参道、表通りから一本入った閑静な裏通りに、ひっそりとその店舗を構えている。

馬居社長は、天国に行く前の安らかな雰囲気をお風呂で再現したいという想いから、このブランドを立ち上げた。“NEHAN”とは仏教用語で“最上級の癒し”という意味であり、“仏陀の到達点”だと語る。アルファベット表記なのは、東京を拠点に全国へ、世界へと発信していくためだ。同社の自慢は、その工程の丁寧さと、それによってもたらされる品質の高さである。一度完成した硫酸マグネシウムを再度溶解し、一日かけて冷却、その後、再結晶化する。それを根気よく繰り返し、極限まで不純物を取り除く。その純度は、なんと99.99%。この純度は、国内最高であり、かつ国内唯一なのである。

その効力を教えてくれたのは、東京支店副部長の高松さん。一番の特徴は、水分を保持する力が強いことだそうだ。主成分であるマグネシウムは、保湿効果が高く、水分を長く保持できる。実際、エプソムソルトを使用してから2週間後の肌の水分値が、使用前の約1.2倍になったという検証結果もあり、その威力に驚く。その訳は、マグネシウムが、私たちの肌の美しさを左右する「セラミド」の合成促進を高めてくれるからだそうだ。高松さんは「マグネシウムは、食材やサプリメントから吸収しにくい成分で、一番良いのは、お風呂に入れて皮膚から吸収する方法だと言われています。」と。つまり、お風呂に入れて入浴するだけで、マグネシウムが皮膚表面に付いたり、肌に浸透したりすることにより、潤いが保たれ、カサカサしがちな冬もツルツルな肌になる。夢のようなバスアイテムだ。
メズム東京オリジナルのエプソムソルトは、通常の無色・無香のそれに、爽やかな香りと、ホテルのブランドカラーを纏わせている。高松さんは「粒子状のエプソムソルトに色付けしたのは、弊社としても新しい試みでした。何度も何度も試して、やっと完成したこだわりの商品です。」と語る。では、早速試してみよう。エプソムソルトを、お湯の張ったバスタブにさらさらと入れてみる。浴槽は見る見るうちに鮮やかなブルーへと色を変えた。ふわっと爽やかなフレッシュグリーンの香りが漂う。目からも鼻からも、心地よさが染み渡るなか、ゆっくりと湯に体を任せる。10分も経っていないのに、汗がじわじわと出てきた。まるで、体の中から悪いものが全部流れ出ていくような感じだ。これが天国へ行く前の安らかな気分かと、妙に納得できる心地よさである。マグネシウムは、長く浸るほど吸収されるので、38℃くらいの温度でゆったりと入るのが良いそうだ。入浴後は、しばらく体がポカポカした状態が続き、肌はモチモチ・スベスベに。これはハマってしまいそうだ。

そもそも、徳島県の老舗メーカーがなぜ都会の表参道に?という私の疑問に対し、馬居社長がこんな誕生秘話を聞かせてくれた。
塩づくりからスタートした馬居化成工業は、塩の派生品である「にがり」の販売を経て、その成分のひとつである硫酸マグネシウムを企業に販売していた。そんな時、一般の方から、エプソムソルトとしての使用を目的に硫酸マグネシウムが欲しいとの電話が入った。当時、海外では広く認知されていたエプソムソルトであるが、日本ではまだまだマイナー。この一本の電話をきっかけに「自社の硫酸マグネシウムを使って、胸を張ってお届けできる入浴剤を作ろう。」そう奮起して立ち上げた。そして、全国認知を得るために、東京での物件探しの旅が始まったのである。
しかし、銀座、原宿、渋谷……なかなか良い物件は見つからない。その日も諦めかけていたところ、たまたま立ち寄った不動産屋で奇跡的な出会いが待っていた。そこが、ここ表参道の裏道だった。「認知度が低い我々のスタートは、メイン通りではなく一本入ったくらいが丁度良い。」馬居社長はそう思った。そして、もう一つの決め手は「空」だった。「その日は良い天気で、青空が見えたんです。」と社長。「田舎者の僕にとっては、新宿や渋谷などはビルが高くて空が見えない。ここは空が見える。」この区域は、景観を保つため建物に高さ制限があった。見ると、確かに全ての建物が3階までにおさまっている。新しいことに挑戦するエネルギッシュな強さと、裏通りを愛する謙虚さと、小さな青空を大切に思う素朴さが、この場所をたぐり寄せたのだ。
しかし、銀座、原宿、渋谷……なかなか良い物件は見つからない。その日も諦めかけていたところ、たまたま立ち寄った不動産屋で奇跡的な出会いが待っていた。そこが、ここ表参道の裏道だった。「認知度が低い我々のスタートは、メイン通りではなく一本入ったくらいが丁度良い。」馬居社長はそう思った。そして、もう一つの決め手は「空」だった。「その日は良い天気で、青空が見えたんです。」と社長。「田舎者の僕にとっては、新宿や渋谷などはビルが高くて空が見えない。ここは空が見える。」この区域は、景観を保つため建物に高さ制限があった。見ると、確かに全ての建物が3階までにおさまっている。新しいことに挑戦するエネルギッシュな強さと、裏通りを愛する謙虚さと、小さな青空を大切に思う素朴さが、この場所をたぐり寄せたのだ。

バスタイムは、一日の疲れた心と体をほぐし、明日への活力を養うための大切な時間である。ご宿泊の際は、非日常的な空間で、ささやかな安らぎを感じながら、素敵なバスタイムを過ごしていただきたい。そんなメズム東京の願いと、NEHAN TOKYOの「日常をちょっとやわらかくしたい」という願いのもと丁寧につくられたエプソムソルトがマッチして、きっと極上のバスタイムを演出してくれるに違いない。この日本一ピュアなエプソムソルトを、今夜あなたのバスタイムのお供にしてみてはいかがだろうか。
- Information -
施設名:NEHAN TOKYO
住所:港区北青山3 -10 - 21
電話番号:03-6433-5989
- Interviewer -
Kanako Sato, Marketing Communications, Specialist
Kanako Sato, Marketing Communications, Specialist