TOKYO WAVES magazine

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MANAGER'S VOICE

幼少期から長年、バイオリンやフレットレスベースなどの弦楽器に触れてきた。弦楽器の魅力の一つは、自身の感覚で音をつくれるということではないかと思う。例えば「ド」の音。ピアノはその鍵盤を押すと必ず決まった「ド」を奏でてくれる。しかし、弦楽器はそれとは異なり、一つの「ド」の音の中にも幅がある。だから、表現する人の指のおさえ方、強さなどの微妙な違いによって、僅かにずれた「ド」を表現できる。それがその人のオリジナリティとなり、味わい深い演奏となる。そして、その音色を聴く人の受け取り方・感性によって、感動は無限に広がるのだ。

メズム東京のサービスやコンテンツも、この弦楽器の音づくりに似ているように思う。私たちは、トラディショナルなホテルとは少し外れた、他には無い「音探し」の旅を続けてきた。例えば、全客室にデジタルピアノが置いてあったり、館内に流れる音楽は、さりげなく聴こえるBGM(バックグラウンドミュージック)ではなく、ゲストの記憶に残るよう音を前面に押し出すFGM(フォアグラウンドミュージック)を採用していたり、さらには、タレント(ホテルスタッフ)が身を包むユニフォームが、全身黒で統一されたスタイリッシュなユニセックスデザインであったり……。ここメズム東京には、遊び心とワクワクが詰まった唯一無二のサービスやコンテンツが詰まっている。このようなオリジナリティあふれる体験を、ぜひ皆さまの豊かな心で感性の赴くままにお楽しみいただきたい。そして、ここで過ごす時間と空間が、より上質で心の豊かさを創出するラグジュアリーな体験になっていったら嬉しい。皆さまの驚きや笑顔、感動のために、これからも引き続き「TOKYO WAVES」をコンセプトに、メズム東京らしい、メズム東京ならではの「音探し」をしていきたい。

総支配人 生沼久